私たち人間が人間ドックを行うように、自覚症状はなくても病気が進行しているということは動物においても多くあります。人は調子が悪ければ自分で訴えることができますが、ペットは話すことができないので、少し調子が悪くても無理をしてしまいます。そして病気がひどい状態になってはじめて飼い主さんが気づき、病院に連れてくるということがあります。ペットが我慢できなくなっているときは通常、すでに病気は進行しています。場合によっては末期状態で手がつけられないということもあります。
人間の場合、がんなどで早期発見・早期治療が必要といわれているように、動物の病気の中にも、症状が出ない早期のうちに発見して治療するのが望ましい病気が数多くあります。心臓病のように早期に発見しても根治ができない病気も存在しますが、そのような病気でも早期に治療を開始することで余命を延ばすことが可能な場合が数多くあります。当院では定期的な健康診断をお勧めしています。 |